- 回復期リハビリ病院ってどういう病院なんだろう?
- 看護師の役割は?
- 名前の通りリハビリがメインなのかな?
回復期リハビリテーション病院はその名の通り急性期病院とは大きく異なります。
私は回復期リハビリテーション病院で約6年勤務しました。
それまでは急性期病院でしか勤務したことがなかったので、実際に勤務してみて急性期病院とは大きく異なることばかりでした。
この記事には、回復期リハビリテーション病院の看護師の役割とどんな人に向いているのかがわかります。
この記事を読めば急性期病院との違いが分かり、回復期リハビリテーション病院がどんなところかが分かります。
回復期リハビリテーション病院で働こうかと考えている人はぜひ最後まで読んでください。
どんな患者さんが入院しているの?
回復期リハビリテーション病院に入院してくる患者さんは、その名の通り、リハビリ目的に入院してくる患者さんがほとんどです。
急性期病院で治療を終えて、そのまま自宅へ退院できる人もいますが、そうでない人も多いです。
(独居のため)杖歩行ができるようにならないと帰れない
トイレまで数m歩けるようになるまでは退院できない
治療を終えてすぐに自宅に帰れない患者さんは多いです。
- 急性期病院で脳卒中の治療を終えた患者さん
- 骨折で手術を受けた患者さん
- 外科手術後や肺炎の治療時の安静により廃用症候群をきたした患者さん
在宅に帰るためにリハビリ目的の入院の患者さんが入院しています。
看護師の役割は?
急性期病院に比べると、驚くほど医療行為が少ないです。
検査も少なく、点滴している患者さんも滅多にいませんでした。
自宅へ帰るためのゴールの確認
- 退院先は自宅なのか、それとも施設なのかの確認
- 現在はどのような状態でどのレベルになったら帰れるのか
入院してきたばかりなのに、、、いきなり退院の話です、、、しかし回復期リハビリ病棟には入院期間が定められているため、期間内に退院できるようにしなくてはならないのです。
入院したらその日のうちに医師、看護師、PT、OT、ST、MSWで集まってカンファレンスを行って方向性の確認を行います。
その後も月に一度カンファレンスを行っていきます。
他職種と常に情報共有
急性期病院で勤務していた時と比べると、圧倒的にリハビリスタッフやMSWとの関わりが多いです。
- リハビリの進み具合は常に確認
- 入院期間内に退院できそうなのか、難しそうであればどうしたら退院できそうか
- 介護保険の申請は済んでいるのか、介護度によって使えるサービスは何なのか
これらを常にリハビリスタッフと情報共有しています。
”介護保険の申請がどうなっているのか”等、家族のやるべきことを家族が面会にきたタイミングでお話ししたいのになかなか会えない・・・
これが意外と大変だな、と思いました。
家族との関わりが急性期病院に比べて多いように感じました。
日常生活介助がメイン
点滴や注射、検査、という医療行為より、はるかに日常生活動作の介助が多いです。
移動・トイレ介助
患者さんの動いていい範囲があり、見守り歩行自立なのか、歩行自立なのか、また、ホールまでは見守り歩行自立なのか、トイレまで歩行自立なのか、等細かく患者さん一人一人自立レベルが異なるので、把握して患者さんのレベルに合った介助を行う必要があります。
〇〇さん、また一人でトイレに行ってた。。。
センサーマットをうまく踏まないように行ってるみたいでナースコールが鳴らなくて悩んでる・・・
そういう時はセンサーマットをベッドから少し離れた、患者さんが確実に踏みそうなところに敷いたりしてました。
回復期リハビリテーション病院には高次機能障害がある患者さんも多く、このように勝手にトイレまで一人で歩いてしまう患者さんも多くおり、センサーマットを敷く場所などを工夫したりして、危険行動には常に気を張っていました。
入浴
入浴は、急性期病院と違って週に2〜3回入浴します。入浴も介助浴なのか、一般浴なのか、見守り必要なのか等これまた細かく指示があります。こういった時にもリハビリスタッフと意見を交わすことが多いです。
どんな人に向いているのか?
- 医療行為から離れたい!
- 急性期病院ではもう働きたくない!でも施設やクリニックでは働きたくない、病院で働いていたい!
- 看護師、医師だけでなく、リハビリスタッフやMSWなど他職種と関わって仕事がしたい!
こういった方に向いているのではないか、と思います。
急性期病院に比べると、残業もそれほど多くはなく、家庭との両立を図れるのではないかと思います。
施設やクリニックにもよるとは思いますが、一応病院という区切りになるため、福利厚生もしっかりしているように感じました。
まとめ
治療よりもリハビリが主体!
在宅復帰するために訓練するための病院!
他職種との関わりが好きな人におすすめ!
回復期リハビリテーション病院はその名の通り、治療ではなくリハビリが中心です。
自宅に帰ることためにどうしたら帰れるのか、何ができるようになるなれば帰れるのか、常に考えながら関わることが必要であると思いました。
リハビリの進み具合や、介護保険の申請の進み具合など家族に確認を取ったりと、常にいろんなスタッフや家族との関わりが必要で、コミュニケーションが得意な人に向いていると思いました。
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