- 療養型病院ってやりがいとかどうなんだろうか?
- 医療的な処置より日常的なケアが中心って聞いたけど本当かな?
- 子育て中のママナースは働きやすい?
療養型病院というと実際に働いたことがある人でないとなかなか分からないことが多いではないかと思います。
私は急性期病院を退職後に療養型病院に就職しました。
日常的なケアが多いと聞くので大変そうなイメージがなかったのですが、想像していたものより大変なこともありました。
しかし、患者さんと向き合ってケアできるという点では急性期病院とはまた別のやりがいを感じられることも多くありました。
この記事では療養型病院の仕事内容、看護師のやりがい、大変なこと、向いている人を解説していきます。
この記事を読めば、療養型病院は子育て中の看護師にとって働きやすい職場ということが分かります。
どれに登録するか迷っているならレバェル看護(旧 看護のお仕事)
目次
どんな患者さんが入院しているの?
急性期病院で治療を終え、病状が安定したものの、なお継続的な入院前加療を必要とする慢性疾患の患者さんが入院しています。
- 脳卒中で寝たきりで介護度が高い患者さん
- 経管栄養を受けている患者さん
- IVHの患者さん
- 動けるが自宅には帰る事が困難な患者さん
私が勤務した療養型病棟では、動ける患者さんより寝たきりの患者さんが多くいました。
まさに慢性期の患者さんの看護です。
治療メインではなく日常生活介助がメインでした。
療養型病院の仕事内容は?
寝たきりの患者さんが多いので、一般病棟とは異なります。
- IVHの管理
- カテーテル挿入部の消毒
- 輸液管理
- 経管栄養の患者さんは水分、栄養の注入、薬の注入
- 気管切開をしている患者さんの喀痰ケア
- 食事ができる患者さんへは食事介助、内服介助
- オムツ交換、体位変換
- 入浴介助
一般病棟のようなOPEもなく、治療目的ではないため検査出しが頻繁にあるというようなことはありません。
日常生活の援助がメインになります。
療養病棟に入院する患者さんは事前に情報が入り、予定入院の患者さんのみです。慢性期の病院なので緊急入院はありません。
看護師のやりがいは?
患者さんとの信頼関係が築ける
急性病院では患者さんと蜜に関わる事はありませんでした。
厚生労働省の調査によると、平均在院日数は一般病床が16日程度ですが、療養病床だと120日程度だそうです。
私が勤務していた病棟だと、長い患者さんだと年単位で入院している患者さんもいました。
また、脳卒中やALSなどで意思疎通が困難な患者さんもおり、患者さんの表情や合図でコミュニケーションをとることがありますが、なかなか難しく患者さんの意図が分からないことが多くあります。
最初はコミュニケーションが取れなかった患者さんが、次第に表情やコミュニケーションが取れるようになった時にはやりがいを感じる場面がありました。
患者さんに寄り添い日常生活ケアができる
一般的病棟とは違い、OPEや検査出しはなく、頻回なバイタルサインを測定することはないため、患者さんのケアがメインになります。
療養病棟に転職して初めて、患者さんの爪切りをしながら患者さんとお話ししてときには、仕事なのに穏やかな気持ちになりました。
療養型病院の大変なことは?
おむつ交換の人数が多い
寝たきりの患者さんが多いので、ほとんどの患者さんがおむつをしています。
トイレに行ける患者さんが少ないのでナースコールは少なく、病棟自体は静かです。
夜間の巡視に1時間近くかかることも・・・
前述した通り寝たきりの患者さんが多いため、おむつ交換や体位変換に時間がかかります。
一般病床ではすぐに終わる夜間の巡視も療養病棟では1時間近くかかることもあります。
体力勝負
おむつ交換や体位変換、移乗介助が多く、腰痛持ちになってしまう看護師が多くいました。
コルセットしながら仕事をしてる看護師が多いです。
医療的スキルを身に付けられる機会が少ない
大変なことではありませんが、療養病棟で働くデメリットとしては、決められた処置が多いため、新しい手技を身につける機会が少ないです。
”看護師としてもっともっと成長したい!”という方には向いていないと思います。
療養型病院が向いている人はどんな人?
- 急性期病院で疲れてしまった人
- 子育て中のママナース
- 仕事とプライベートを両立させた人
- お話しするのが好きな人
急性期病院で疲れてしまった人
一般病棟だと定時で帰れないことが多いです。
しかし、療養型病棟では緊急入院はなく、予定の入院の患者さんだけです。
急変がない限り残業することはほとんどないです。
急性期病院でいつも残業ばかりで看護師という職業に疲れてしまっている人におすすめの職場です。
子育て中のママナース
”残業が少ないこと”、”クリニックと違いスタッフの人数がある程度いることから、”子供の体調不良でもお休みをもらいやすい職場”のため、子育て中のママナースでも働き易い職場といえます。
仕事とプライベートを両立させたい人
”看護師という職業は辞めたくないけど、プライベートも大切にしたい”という人におすすめですです。
残業がない分、家に帰り自分や家族の時間を大切にすることができます。
話すことが好きな人
患者さんとレクレーションをしたり、ケアをしながらお話しすることが多くあるため、お話し好きな人に向いていると思います。
療養型病院の人間関係は良好!?
人間関係はそれぞれの職場によって変わると思いますが、私が勤務した病棟は全体的に穏やかな看護師が多い印象でした。
一般病棟に比べて、病棟自体がゆったりとした雰囲気があるので、そこに集まる看護師も穏やかなんじゃないかなと思いました。
個人的に療養型病院は子育て中のママナースにおすすめの職場です。
転職を考えるならレバウェル看護(旧:看護のお仕事)がおすすめです。
看護師の転職なら「レバウェル看護(旧 看護のお仕事 )」